白内障は目肌焼けのように肌から影響を受けるわけではありません。
しかし、肌の色(メラニンの生成)に影響があるほど紫外線を浴びると白内障の発症率が高まり、最悪のケースでは失明してしまう恐れがあります。
目の病気を防止する目的でも、目の紫外線対策をしっかり行う必要があります。
目肌焼けなどの紫外線の影響で白内障になるのは、以下の2パターンあります。
白内障は早い方では50歳代から発症し、70歳代になると発生率が約50%。
高齢者をはじめとするすでに目のバリア機能が低下している方が紫外線を目に浴びることで症状が悪化します。
目に異常がなかった人が、太陽を長時間直視するなど、強烈なダメージを受けたことがキッカケで白内障に発展する場合もあります。
80歳以上では70~80%にも及ぶ、高齢者に多い病気です。
40代より若い方が目肌焼けを起こしても、短期的に白内障に発展するケースは少ないですが、ダメージの蓄積を繰り返すと将来の白内障発生リスクが高まります。
目肌焼けと白内障の関係は、紫外線によって角膜などがダメージを受けることです。
強烈な紫外線ダメージを受ければ、肌への影響も大きくなります。
白内障を予防するだけなら直射日光を長時間見ないなど簡易的な対策で問題ありません。
すでに角膜が弱っている50代以上の方を除いて、曇りの日や冬に短時間の外出で紫外線を浴びるなど軽度のダメージによる影響は限定的です。
つまり、強烈な紫外線によるダメージが大きく積み上がらなければ、白内障への影響は少ないです。
それに対して、シミなどの肌トラブルに発展する目肌焼けは、目へのダメージが少ない弱い紫外線であってもメラニンの生成に影響を与えてしまいます。
目肌焼け対策を行っていれば、将来的な白内障の予防効果もあるということになります。
紫外線によって角膜が炎症を起こすと、電気性眼炎(雪目)と呼ばれる強い目の痛み、充血などの症状が出ることがあります。
こうした目の不調や刺激がさらにエスカレートすると、角膜の大きなダメージから白内障に発展していくリスクが高まります。
目のダメージを受けた場合は、初期症状に気づいた時点ですぐに眼科を受診し、正しくケアしてあげましょう。
スポーツをしている人や屋外での活動中心で病院に行く暇を作るのが困難な仕事をしている人は、紫外線の影響で白内障に発展するリスクが高いです。
仕事上、サングラスを付けられない場合は透明なUVカットメガネを付けたり、極力太陽に対して正面を向かないようにするなど、紫外線対策を徹底しましょう。
ちなみに白内障は男性よりも女性の方が発生率が高いです。
仕事の環境などで目のダメージを実感する機会が多い女性は特に気をつけましょう。
白内障の原因は加齢と紫外線なので、年を取るほど紫外線対策を強化する必要があります。